WordPressをGCPに移行するにあたりアーキテクトを検討してみたというお話です。
DBやバゲットはマネージドサービスであるCloudSQL(AWSのRDSに相当),GCS(AWSのS3に相当)を使うとして、コンピューティングサービスはどれにしようかと検討しました。
コンピューティングサービスの検討
WordPressを動かす事が出来るGCPのコンピューティングサービスとして、
- GCE(AWS-EC2に相当)
- GKE(AWS-EKSに相当)
- CloudRun(AWS-Fargateに相当)
- GAE(AWS-Elastic Beanstalkに相当)
が挙げられます。
比較検討した結果は次の通り。
上記比較は私の私見もあります、誤っている場合はご容赦ください。
ランニングコスト低減かつモダンな構成にするのであればCloudRun一択だとは思いますが、コンテナの知見が現状乏しいため今回は残念ながら見送りました。
※コンテナを使うサービスについて移行難易度を高としたのはこのため。
※将来的にチャレンジはしてみたいと思います。
GCEかGAEの二択になりましたが今までやってなかったPaaSで構築してみようという事で、GAEを採用する事にしました。
ランニングコスト見積
次にランニングコストを見積もってみます。
最小構成でランニングコストをGCP料金計算ツールで見積もった結果は次の通りです。
※GCSは課金が発生しうる容量まで当分到達しなさそうなので見積は割愛しました。
※CloudDNSも利用しますが微々たる料金と思いますので見積は割愛しました。
GAE(SE)のf1インスタンスを利用で見積もった結果、無料となっていたので気になり調べてみました。
公式Docをみた所「スタンダード環境内のインスタンスには、App Engine リソースの 1 日の無料割り当てが付与されます。」とあります。
GCPはAlways Free(使用上限の枠内で数多くの一般的な Google Cloud リソースに無料でアクセス可能)という、新規GCP利用時に付与される12ヶ月間無料トライアルのクレジットとは別に毎月付与されるサービスの無料利用枠があり、この利用枠内であれば課金は発生しない(無料トライアルクレジットがある場合はクレジットは消費されない)との事です。
公式Doc:Always Free プロダクトをみたところ、GAEは下記条件を満たせば毎月無料で利用出来るようです。
為替相場で変動するとは思いますが、スパイクアクセスが発生しなければ¥2,5000/月以内で運用出来そうです。
本稼動後、負荷状況に応じてスペック変更を行ういコストは今後変動する可能性はありますがまずはこの構成で環境構築をしてみます。
環境構築と移行については別の投稿でアップします。
補足
GAE(FE)もありますが、利用についてあまり推奨されていないようです。
こちらのお話についてもいずれ投稿できたらなと思います。