Google Cloud Certified Associate Cloud Engineerに合格したので、
- どのような試験か?
- 勉強した事
をご紹介します。
なお、試験の内容や問題については試験利用規約で公開を禁じられているため当記事では触れません。
What is Associate Cloud Engineer?
Googleが提供するGoogle Cloudの認定試験です。
2020年5月現在、下記認定資格が提供されています。
- Associate資格
- Associate Cloud Engineer
- Professional資格
- Cloud Architect
- Cloud Developer
- Data Engineer
- Cloud DevOps Engineer
- Cloud Security Engineer
- Cloud Network Engineer
- Collaboration Engineer
- GSuite資格
- GSuite
Associate Cloud Engineerの試験概要の冒頭に次の事が書かれています。
Associate Cloud Engineer は、アプリケーションのデプロイ、オペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの管理を行います。Google Cloud 上での Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを活用するデプロイ済みソリューション管理において、一般的なプラットフォームベースのタスクを実行する Google Cloud Console とコマンドラインインターフェースを使いこなせるようになります。
上記について理解しており、実行可能である事を問う認定資格という事になります。 出題される分野や機能について認定試験ガイド記載のものが対象になります。
試験の形式は選択式で、日本語や英語、スペイン語、インドネシア語で受験できます。
試験時間は2時間、受験料は$125、問題数や合格ラインは非公表となっています。
有効期間は2年間で、引続き認定を受けたい場合は再認定試験を受ける必要があります。
試験会場について
Kryterionテストセンターで受験できます。
試験申込時に受験する試験センターを選択します。
現在はCOVID-19の影響でリモート受験が可能なようですが、リモート受験した人の話では、
英語問題しか選択出来ない→日本語も選択出来る様になったそうです- 試験に必要なソフトのインストール等少し煩雑
- 試験中はカメラで自分を監視されることになるが、少しでもスクリーン以外を見たら注意される
- 色んなことが原因で試験が中断され、焦る
との事で、試験センターでの受験を推奨していました。
合否結果について
テスト完了後、受験時に利用したPCの画面にすぐに表示されます。
AWS認定資格試験とは違い、全体やセクション毎のスコアのフィードバックはありません。
「合格」「不合格」のみです。
不合格時に
- あと何点足りなかったんだろう
- どこに間違いが多かったんだろう
といった振り返りは受験時の手応えから推察する事しか出来ません。中々辛いです。
これについては、よくある質問にも記載されています。
試験に不合格だった場合の再受験
1度不合格となった場合は14日経過後に再受験が可能、2度目の場合は60日経過後に、3度目の場合は1年経過後に、というように受験回数に合わせて再受験可能になるまでの期間が長くなっていきます。
学習について
GCP認定資格に関していわゆる試験対策本というものは出版されていません。
また問題に関する情報公開は禁じられているため、認定試験ガイド記載の出題範囲の機能について、
- 学習教材やトレーニングを受講する
- 手を動かす(QwikLabs)
- 書籍や公式リファレンスを読み理解を深める
- 公開されている模擬試験やUdemyの問題を解く
といった事になるのかなと思います。
学習教材やトレーニングを受講する
最短合格を目指すのであれば、学習教材やトレーニングを受講するのをオススメします。
有償サービスなので費用は掛かりますが、出題範囲の機能を体系的に学べるので、自力で情報収集し学習するよりは学習コストを下げれるとは思います。
- 学習教材:Coursera
GoogleCloudさんが提供している教材なので内容はしっかりしています。
私も受講しましたが、体系化されたいい教材だったと思います。日本語字幕付きの講義動画も提供されていて、単元ごとに用意されているテストやハンズオンラボ(QwikLabs)もポイントを抑えている内容でした。
ただ、教材のスライドが全て英語なのが少し残念かなと。
私は以下のコースを受講しました。
- トレーニング
GCPパートナーベンダーさんやITトレーニング専門会社さんが開催されているトレーニングを受講するのもいいと思います。
内容は前述のCoursearaとほぼ同じと思いますが、受講メリットとして
- 講師に都度質問が出来る
- 教材スライドが日本語化されている
などがあると思います。
ただ、受講費用は結構します。。。
手を動かす(QwikLabs)
クラウドプラットフォームやインフラソフトウェアを体験学習できるラボ環境を提供するサービスでQwikLabsがあります。
※2016年11月にGoogleが買収。
前述のCourseraやトレーニングのセッション内で実施するハンズオンラボでもこのサービスを利用しています。
クラウドサービスやプログラミングなど、実際に手を動かさないと理解する事は難しいので、認定試験ガイド記載の出題範囲の機能についてQwikLabsで触り理解しておく事は必ずやっておいた方がいいでしょう。
機能別のラボの他にこちらのQwikLabsのコースを受講される事もオススメします。
書籍や公式リファレンスを読み理解を深める
GCPの書籍は数えるほどしか出版されていませんが、「Google Cloud Platform エンタープライズ設計ガイド (日本語)」は体系的かつポイントを抑えていた内容で個人的には良書だと思っています。
2018年の書籍なので現在のGCPのサービスと若干齟齬がある箇所がありますが、隙間時間にこの本は活用させて頂きました。
また公式リファレンスにも目を通された方がいいと思います。
公開されている模擬試験やUdemyの問題を解く
ある程度学習が終わったら問題を実際に解いていきます。
- 問題に慣れる
- 理解不足の分野を認識し、弱点を克服する
について意識した方がいいでしょう。
私は以下を利用しました。
- Associate Cloud Engineer公式サイト模擬試験(無料、何度でも利用可能)
- Udemy:GCP Google Certified Associate Cloud Engineer Practice Tests(有料、何度でも利用可能)
Udemyの問題は難しいです。
2021.2.25追記 和訳版Associate Cloud Engineer公式ガイドが出版されます
当資格唯一の公式ガイド、あるのはあったんですが、英訳版のみでした。
が、2021.3.22に和訳版が刊行されるようです。
刊行日以降、当資格にチャレンジされる方はこちらも是非ご活用下さい。
受験レポート
5月のとある日曜日に試験センターで受験してきました。
COVID-19の感染拡大の影響で世界的に試験センターが閉鎖されているようですが、日本はまだ閉鎖に至っていないようです。
試験センターの方にお話を伺ったところ、各種試験の日程や受入人数を制限、分散化しているとの事で、今後感染拡大がより深刻化するようであれば閉鎖される可能性もあると仰っていました。
試験は
- 50分で全問回答
- 30分で見直し
くらい時間が掛かったかなと記憶してます。
回答に迷った問題については「後で見直す」にチェックを入れてましたが、全体の2割くらいあり、手応えとしてはうーん微妙、、、という感じでした。
不合格なら手応えが悪かったところを重点的に復習し再受験に望めばいいだろうと思い、「提出」ボタンをクリック。
するとアンケート書いてねと英文画面が表示され肩透かしくらったので「too difficult」と入力しボタンをクリック。(難しかったですよ、ホントに)
はいはい、不合格ねーと思っていたら画面に小さい文字で「合格」と表示されていて、「え??」と二度見した事を覚えています。
ただ、この時点で試験の合格が確定した訳ではなく、GoogleCloudさんの審査を経て合否が確定します。
※うちの会社では「仮合格」と呼んでいます。
※GoogleCloudさんが何を審査しているのはかは不明。。。
受験から2日後の火曜日早朝に「おめでとうございます。Google Cloud Certified として認定されました。」というタイトルのメールを受信し、晴れてAssociate Cloud Engineer認定資格者となれました。
※メールの受信時間をみると、審査確定はGoogleCloud本社側で行っているのかな?と推察してます。
本番の試験を通じて、まだ理解が弱いなという分野を痛感させられましたので受験後復習しました。
一点アドバイスをするとすれば「問題の読解力」も非常に大事だと思います。
まとめ
Cloud系認定資格は取りたいと思っていたので合格は率直に嬉しかったです。
AWS何で取らないんだよとツッコまれそうですが、諸々の事情でAWSもういいかなーと思ったのと技術者も多いからなーと思ってたのが実情でございます。。。
が、AWSの資格取得を目指し勉強していた時期があったのですが、その時に培った知識が今回の勉強に役立った事は紛れもない事実です。
Cloud系サービスの世界に誘って下さった元上司(AWSの世界では有名な方)には今でも感謝の念は尽きません。
次はProfessional Cloud Architectにチャレンジします。
追記:Professional Cloud Architectを受験し合格しました
Professional Cloud Architectにも合格しましたので、学習した内容など記事にしました。
Professional Cloud Architectの取得を目指すのであれば、Associate Cloud Engineer合格後、間を開けず続けてProfessional Cloud Architectの学習に取組んだ方が良いと思います。
試験につぐ試験で大変かもしれませんが、合格した時は嬉しいものです。
大変ですが、Professional Cloud Architect合格も目指して頂けたらと思います。