Shennheiserさんの完全ワイヤレスヘッドホン、Momentum Wireless 3を3ヶ月ほど使用しているので、このあたりでレビューしようと思います。
結論からいうと、同価格帯の完全ワイヤレスヘッドホンの中では、ダントツの音質を誇るヘッドホンです。
Momentum Wireless 3について
Shennheiser完全ワイヤレスヘッドホン、Momentum Wirelessの第3世代の製品になります。
当記事執筆時で発売から2年以上経過していますが、未だに根強い人気を誇る名機です。
製品の仕様や付属品などは公式ページよりご確認下さい。
購入のきっかけと決め手
購入のきっかけ
ヘッドホンを購入しようと思ったころ、自宅の横の建物で改装工事が始まったのですが、
- 発電機の騒音
飛びがう職人さんの怒号や罵声
が、まぁうるさくてかなわんという状況。
自宅で仕事をしている身としてはこりゃいかんということで、ノイキャン機能付きの完全ワイヤレスヘッドホンの購入を検討することにしました。
購入の決め手
Shure信者なので、当初はShure AONIC 50を検討していました。
無論試聴は必要なので、eイヤホンさんに行き、AONIC 50の他にスタッフさんが勧めて下さった、
を試聴比較。
※Boseさんのヘッドホンは除外。PCスピーカーを利用していたんですが、印象が悪かったので。
- ヘッドホンならではの音場の広さを表現
- 他試聴したヘッドホンの追随を許さない音質の良さ
- 聴いていて一番楽しい音を鳴らしている
以上がMomentum Wireless 3購入の決め手になりました。
試聴した他3機種ですが、残念ながら、
- ヘッドホンならではの音場の広さが感じられなかった
- 音に特徴がなかった、良い音と感じなかった
という評価だったんですよね。
しかし、
- ノイキャンの効きを優先、音は2の次にするか
- 聴いて楽しい音をとるか
で、最後まで悩みました。
ヘッドホンは音楽を鳴らすデバイス、聴いている音に不満が出るときっと後悔するという結論に至ったのもMomentum Wireless 3を選んだ理由になります。
音質評価
音質は人それぞれ好みや感じ方が違うので表現が難しいです。
あくまで私個人の感想である点、ご承知おき下さい。
高音の質
中音の質
低音の質
細やかさ
迫力
音場
音の傾向は完全にリスニング系です。
音の解像度や分解度、定位感はしっかりしており、ハイエンドクラスの有線イヤホン並の音を鳴らしています。
特筆すべきは沈み込むような中毒性のある低音で、力強く重厚、しかも品もあり、上質の低音とはこういうものであると示しています。
パワーにものを言わせて鳴らしている乱暴な低音とは訳が違います。
イヤホンやヘッドホンを試聴する際、試聴用プレイリストを作っていて、こちらの曲を入れているのですが、曲のオープニングで鳴り響く低音の深さと音場の広さに今でも鳥肌が立ちます。
と、このような表現をすると、低音がゴリゴリ効いた曲にしか合わないのか?と思われますが、中音域、高音域も非常に綺麗なるので、どんなジャンルの曲にもマッチします。
是非いろんなジャンルの曲を聴いて頂き、このヘッドホンが鳴らす音を楽しんで頂けたらと思います。
ノイズキャンセリング機能
ノイキャンの強さはSONY WH‑1000XM4を10点満点評価とするなら、当製品は5〜6点という感じで効きは強くはないです。
走行中の電車で試したところ、騒音はかなり入ってきます。
室内利用向きのノイキャンの強さとお考え下さい。
※Shennheiserはノイキャンによる音質低下を嫌い、あえて緩めにしていると公言しています。
ただ、強いノイキャンがもたらす気圧変化のような圧迫感や閉塞感は一切なく、
「サー」というホワイトノイズのような音も聴こえないので、強いノイキャンが苦手という方は選択肢の一つとしていいのではないのかなと思います。
外音取込み機能
何度か屋外で使用しましたが、必要十分な音量が耳に入ってくるので、歩行中にご使用頂いても安全です。
また、外音の音質ですが、ごく自然で違和感は感じませんでした。
マイク機能
Web会議でよく利用していますが、音が悪い、聞こえづらいと言われたことはなかったです。
概ね問題ない性能だと思います。
装着感
Shennheiserのヘッドホンでよく言われていることですが、ヘッドアームの側圧は強いです。
最初は強く感じると思いますが、使用していくうちに、ご自身の頭の形にフィットするの強さに変化し側圧の強さは緩和されていきますが、最初は少し我慢する必要があるかもしれません。
イヤーカップは肉厚のシープスキンを使用しているので、耳が痛いことは全くありません。
シープスキンのモチッとした感触が病みつきになるくらいです。
他良いと思っているところ
デザイン
無骨なデザインの中に
- ステンレスアーム
- シープスキン
といった高級素材が光りカッコよくて気に入っています。
ヘッドホンを畳む、開くで自動電源ON/OFFしてくれる
- ヘッドホンを畳むと自動で電源OFF
- ヘッドホンを開くと自動で電源ON(と自動再生開始。未ペアリングならペアリングも行ってくれる)
という機能が備わっています。
使っていて非常に便利です。
ヘッドホンを外すと再生停止、装着すると再生再開
これも使っていて便利だなと思っている機能です。
気になる点
イヤーカップに接続されているケーブルが剥き出しになっている点です。
Shennheiserのヘッドホン、結構こういうものが多いのですが、ケーブル切断のリスクはあるなと思っています。
デザインとトレードオフなんでしょう、仕方がありません。
まとめ
この製品を使うまでは、イヤホンをメインで使うユーザーだったのですが、ヘッドホンの素晴らしさ、ヘッドホンでしか表現出来ない音を、Momentum Wireless 3は教えてくれたと思います。
イヤホン沼の卒業、ヘッドホン沼の入り口に立ったのかもしれません。