GCPで各種リソースを設定・利用するにはプロジェクトの作成が必要となります。
この記事はプロジェクトの作成についての内容となります。
下記記事記載の事前準備が終わっている前提で進めておりますので、未設定の場合は記事をご確認頂き設定をお願いします。
また、クライアント環境はCloudShellではなくmacOSのターミナルとなっている点ご承知置き下さい。
GCPプロジェクトを作成
GCP が AWS と大きく異なる点のひとつに、 ”プロジェクト” の概念があり、Compute Engine (GCE) や App Engine (GAE) などのGCP で利用するリソースや、Google Calendar や Google Map などで利用する Google API はすべてプロジェクトと紐づける必要があります。
※AWSはログインユーザーにリソースと課金が紐づきますが、GCPはプロジェクトと課金を別々のユーザーに分ける事が可能です。また、1つのプロジェクトに複数のユーザーを設定する事が可能です。
※プロジェクトやIAMの概要についてはこちらの記事を参考にして下さい。
※既にあるプロジェクトをご利用される場合は当手順は不要です。
1.GCP Consoleのプロジェクト欄にある赤枠内のアイコンをクリックします。
2.「新しいプロジェクト」をクリックします。
3.プロジェクト名を入力します。「編集」をクリックします。
4.プロジェクトIDを変更したい場合は、任意のプロジェクトIDを入力します。
通常はプロジェクト名+GCPで任意に採番された数値がプロジェクト名に自動セットされていますが、プロジェクト名と合わせた方が管理がしやすいと思います。
また、CloudSDKのコマンドでプロジェクトを指定する場合は、このプロジェクトIDの値を利用します。
プロジェクト名とプロジェクトIDの入力が終わりましたら「作成」をクリックします。
Google Cloud SDKでGoogleアカウントを承認
ターミナルからGoogle Cloud SDKを利用する際、事前にGoogleアカウントを承認しておく必要があります。
ターミナルで下記コマンドを実行します。
gcloud auth login
ブラウザにアカウントの選択画面が表示されます。
前述の手順で作成したプロジェクトに対しオーナー権限または編集権限があるアカウントを選択(クリック)します。
※プロジェクトに対し上記権限が付与されていない場合は、GCPコンソールまたはGoogleCloudSDKのコマンドで付与する事ができますがここでは手順を割愛します。
下記画面に遷移します、「許可」をクリックします。
Google Cloud SDK認証完了画面に遷移します。
こちらの画面は閉じて頂いて構いません。
Google Cloud SDKのプロパティの確認とプロジェクトの切り替え
ターミナルから下記コマンドを実行し、Google Cloud SDKの現在のプロパティの状況を確認します。
gcloud config list
ターミナルに次の内容が表示されます。
[core] account = <current-google-account>@gmail.com disable_usage_reporting = False project = <current-project-id>
表示されているcurrent-project-idが今回WordPressを構築するプロジェクトIDと異なる場合は、ターミナルより下記コマンドを実行しプロジェクIDを変更します。
gcloud config set project <project-id>
もう一度
gcloud config list
を実行し、プロジェクトIDが変更された事を確認します。
まとめ
以上でプロジェクトの作成が終わり、GCPリソースの配置や設定が可能な状態となりました。
次の記事ではCloudSQLでMySQLインスタンスの作成を行います。