ZEN DACの購入と合わせ、PCスピーカーをJBL Professional 104 BT-Y3に新調しました。
当初はPCスピーカーの新調は考えていなかったのですが、オーディオYoutuber・アンソニーさんの動画をみて、価格も安く、良さそうと思い購入に踏切りました。
JBL Professional 104の特徴
オーディオ機器ですが、
- コンシューマー(一般消費者)向け
- プロフェッショナル(業務用)向け
に大別出来ますが、このスピーカーは後者のプロフェッショナル向けの同軸2wayモニタースピーカーとなります。
ちょっと聞き慣れない用語が出ているので、軽く補足します。
- モニタースピーカーとは
音の作り手や動画編集者が、狙い通りの音が出ているかチェックする際に使うスピーカーです。
ノリノリで聴くスピーカーのような音の味付けがされていない、フラットな音を出すスピーカーとなります。
- 同軸2wayとは
1つのコーンに、ウーハー、ツイーターがパッケージングされているものを指し、音の繋がりが良いであったり、定位感が良いという特徴がありますが、価格が高いというデメリットがあります。
JBL Professional 104ですが、
- スピーカーのみのモデル(型番:104)
- Bluetoothレシーバー搭載モデル(型番:104-BT)
と2タイプのモデルが販売されています。
スイッチ類がついている側のスピーカーはアクティブスピーカー(アンプ搭載)なので、PCやDAPと有線で繋げばすぐに楽曲が聴けますし、Bluetoothレシーバー搭載モデルだと、スマホからBluetoothで繋ぐだけですぐに楽曲を聴くことも出来ます。
※スイッチ類がない側のスピーカーとはスピーカーケーブルと有線接続します、こちらの方はパッシブスピーカーになります。
音質評価
試聴環境
PC→(USBケーブル)→ZEN DAC→(4.4mm⇄TRS端子変換ケーブル)→JBL Professional 104 BT-Y3
という構成で、バランス接続環境です。
バランス接続の詳細については次の項目で述べているので、そちらをご覧下さい。
音質評価
高音の質
中音の質
低音の質
細やかさ
迫力
音場
バランス接続にした効果が非常に大きいのもありますが、
- 各帯域の音の細かさや分解度、粒立ち
- 音場表現
は申し分なく、このスピーカーを使う前に使っていた、Kripton KS-3HQMより格段に音が良いです。
低域しっかり出ていたことにも驚きました。
駆動力も相当なもので、ボリュームのつまみを50%以上に上げると、近所迷惑になるレベルの音量を出力しますが、音割れはしません。
価格を考えると非常に優秀なポテンシャルを持っているスピーカーだと思います。
ただ、所有しているモニターイヤホン:Shure SE846の音と比べると音が少し派手に感じました。
音質傾向としてはモニター寄りのフラットではなく、若干リスニング寄りな音質傾向だと思うので、本格的な制作音チェックには向かないかもしれません。
簡易的な制作音チェックで使えるスピーカーとお考え頂いた方がいいかと思います。
国内販売代理店:ヒビノのYoutubeチャンネルにプロミュージシャンや音楽製作者による、本機のレビュー動画が多数あがっているので、当スピーカーにご興味ある方はこちらもご覧頂けたらと思います。
バランス接続
こちらはifi Audio ZEN DACを利用している場合の方法となる点、ご承知おき下さい。
ifi Audioの国内販売代理店:トップウィングが発売しているZEN DACとJBL Professional 104をバランス接続する専用ケーブル「White-Barrel-4.4TRS」を使用することで、バランス接続サウンドをこのスピーカーで楽しむことが出来ます。
RCA接続より、格段に音の細やかさや粒立ち、音場表現が向上するので、是非お試し頂ければと思います。
リケーブル
イヤホンのリケーブルされた方なら、リケーブルによる音質向上はご存知だと思いますが、スピーカーケーブルも無論、リケーブルにより音質向上します。
何かないかなと思い探していたところ、日本の販売代理店・ヒビノがJBL Professional 104シリーズ向けスピーカーケーブルを販売していたので、こちらを購入しました。
高純度無酸素銅(純度は不明)の恐らく4芯のケーブルだと思います。
標準のケーブルより、明らかに
- 音の解像度の向上
- 音の量感の向上
は感じられ、ケーブルの材質特性による効果がよく出てると思います。
(中高音を向上させたい場合は銀メッキ銅線のケーブルを使われた方がいいかもしれません)
値段も高くないので、スピーカーケーブルのリケーブルもお試し頂けたらと思います。
デザイン、剛性、質感
スピーカーといえば、ブックシェルフ型(箱型)のものが大半を占めますが、このスピーカーは縦長の楕円形です。
サイズもスピーカーにしては小さい方なので、設置スペースにゆとりがあれば大きくて困るサイズ感ではないと思います。
本体重量は2kg弱あるので剛性はしっかりしていますし、筐体の質感はツルツルではなくマットな質感なので、持ち運び時に滑ることはないと思います。
特に不満はありません。
良い点
自動スリープ機能
20分間スピーカーに信号受信がない場合、自動でスリープモードに入ってくれます。
スピーカーの待機電力がどれくらいかは分かりませんが、エコでいいなと思ってます。
※自動スリープ機能をオフにすることも出来ます、手順については公式マニュアルをご覧下さい。
音の指向範囲が広く定位を取りやすい
頭の位置やスピーカーの設置位置によって、左右の音のバランスに違和感を感じたことはあるかと思います。
(定位がズレている状態)
同軸スピーカーは音の指向範囲が狭い特性上、ベストな定位を取るのが難しいですが、このスピーカーは音の指向範囲が広いので、頭の位置やスピーカーの位置が適当でも定位がズレていると感じることはないです。
このあたりが使いやすいスピーカーだなと思っています。
価格が安い
同軸スピーカー、いいものとなると、1つで10万円以上するそうですが、当記事執筆時点のAmazonの販売価格が、
- スピーカーのみのモデル(型番:104):¥16,280
- Bluetoothレシーバー搭載モデル(型番:104-BT):¥22,330
と、非常にお求めやすい価格になっています。
(ペアでこの価格です)
この価格だからこそ、今回購入に踏み切りました。
気になる点
起動音が大きい(しかも調整不可)
電源ONにした後、しばらくすると「ドゥゥゥゥゥン」という起動音がしますが、この音がかなり大きく、ボリュームノブでの調整も不可です。
ここまで大きい起動音は不要です。
せめてボリュームノブで設定している音量と連動して欲しかったです。
Bluetoothペアリング時の音も大きい
Bluetooth搭載モデルが対象となりますが、こちらも起動音に引けを取らない大音量が鳴ります。
起動音と同じく、ここまで大きい起動音は不要ですし、ボリュームノブで設定している音量と連動して欲しかったです。
対応コーデックがSBC,AACのみ
こちらもBluetooth搭載モデルが対象となりますが、対応コーデックがSBC,AACのみです。
私は有線接続利用がメインなのと、iPhoneユーザーなので問題ないのですが、気になる人は気になるポイントなんじゃないかなと思います。
まとめ
DACを介しバランス接続をするといったチューニングを施していますが、上質な楽曲再生環境が整ったと感じています。
以前使っていたKripton KS-3HQMより格段に音質は向上しています。
同軸スピーカーですが、耳の高さと同じ高さにスピーカーコーンがあるのがベストな音が聴けると言われてますので、スピーカースタンドの購入を検討しています。
(購入したら記事を書くかもしれません)
低価格なのに非常にポテンシャルが高いスピーカーです、PCオーディオ環境の構築をご検討されている方、候補に入れては如何でしょうか?