Serverless NEGがGA後、当ブログの構成が変わったので、改めて運用コストを公開しようと思います。
※Serverless NEG導入前の構成、コストは下記記事をご覧下さい。
現在の構成と請求額
ざっくりした構成図です、絵心がなくてすいません。
GCSですが、厳密に言えばGAEのデプロイイメージのバケットは、一部MultiRegion構成のものが含まれていて、他はSingleRegion(大阪)です。
構成内容補足
- GAEインスタンス:f1インスタンスを利用。アクセスがあった際は1インスタンス起動(負荷状況により自動でスケールアウト)、アクセスがなくると0インスタンスにスケールイン。Always Free枠内で運用
- CloudSQL(MySQL)は最低スペック(db-f1-micro:共有CPU利用,614.4MiB)で運用、冗長化なし。
- BigQueryへは以下のログを連携
- ロードバランサ-リクエストログ
- GAEのログ
- CloudDNS利用
- ロードバランサ(URL MAP)
- ネットワーク階層:プレミアム
- リージョン:グローバル
- Cloud Armor利用
- Cloud CDN利用
2020年12月請求額
¥4,124でした。
Serverless NEG導入前2020年6月請求額より¥2,786コスト増です。
- ロードバランサのランニングコスト:¥1,940
- Cloud Armorのランニングコスト:¥834
がそのままコスト増加に繋がった形になっちゃいました。
- Cloud Armor
- Cloud CDN
を使うにはロードバランサ利用が必須条件なので仕方ないです。
ロードバランサの構成変更で安くならないか?
ロードバランサのネットワーク階層をプレミアムからスタンダードにすれば安くならないか?とは思い調べましたが、プレミアムじゃないとCloud CDNを利用出来ないため構成変更によるコストダウンは残念ながら出来ません。
(下記記事のNetwork Service Tiers Availabilityの表に記載があります)
GCPのロードバランサは世界100拠点以上あると言われている、GoogleFrontEnd(Google本体のサービスも利用しているインターネットからGoogleネットワークに接続するポイント)上に構築されているグローバルサービスなので、低レイテンシなプレミアム回線じゃないとだめなんでしょうね。
※Cloud Armor、Cloud CDNもGFE上に構築されたサービスのため、ロードバランサとの連携が必須になったんじゃないかなと思っています。
まとめ
結構コスト増になっちゃいましたが、GCPの設計思想に従ったサービスを使ったので仕方ないと思っています。
GAEのランニングコストがAlways Free枠内に収まっているため¥0で運用出来ているのはやはり大きく、AWSで運用していた時より¥3,000ほどコストは削減出来ています。